You Tubeアメリカ服飾史講座シリーズ第25回 写真が語る近代アメリカの民衆の装い―1850年代の生活文化を垣間見るー 概要 アメリカ服飾史講座シリーズとは、どのような講座なのでしょうか? 我が国では、アメリカ服飾史の研究者は、たいへん稀少です。また、数多く見られる西洋服飾史の研究においては、上流階級の服飾に関する研究が主流を占めています。それに対して、濱田はアメリカの上流階級のみならず、中産・下層階級の服飾に関する歴史的背景を踏まえた服飾史研究をアメリカ服飾社会史として、38年間に渡って構築してきました。濱田の研究対象には、ネイティブ・アメリカン、およびアフリカン・アメリカンというマイノリティの衣服、およびテキスタイルも含まれています。本講座が、今後の服飾史研究に役立てば幸いです。 アメリカ服飾史講座シリーズ第24回から「写真が語る近代アメリカの民衆の装い」のシリーズを6回に渡ってアップロードいたします。シリーズの中のシリーズです。お楽しみ下さい。 本講座の視聴率上位5位のURL 第1回 イントロダクション 本講座の目的とテーマ https://www.youtube.com/watch?v=YAMWnCU7udk 第3回 ユートピア思想とパンツを穿いた女性たち(その2)―オナイダ共同体の成立と衣服改革― https://youtu.be/luzabId5am0 第17回 アメリカへの移住者のフランス・ファッションへの憧憬 https://www.youtube.com/watch?v=AB5U4x24lII 第6回 ユートピア思想とパンツを穿いた女性たち(その5)―『シビュラ』誌の誕生と役割― https://youtu.be/n6tSJBpBxN8 第2回 ユートピア思想とパンツを穿いた女性たち(その1) https://youtu.be/Gj8xf0KiGvE #アメリカ服飾史講座シリーズ #19世紀アメリカのドレスリフォーム運動 #パンツをはいた女性たち #アメリカンルックの誕生 #アメリカ史に見る職業着 #濱田雅子のアメリカ服飾史 #アメリカ植民地時代の服飾 #アメリカ独立革命期を舞台として #写真が語る近代アメリカの民衆の装い 本講座は世界に唯一の庶民服研究書の紹介・解説です。本講座の資料は下記の二冊の文献です。 1.Joan Severa, Dressed for the Photogarapher, Ordinary Americans and Fashion 1840-1900, Kent State University Press, Ohio, 1995. 2. 濱田雅子著、写真が語る近代アメリカの民衆の装い―1Guidebook of Joan Severa: Ordinary Americans and Fashion, 1840-1900.株式会社PUBFUN ネクパブ・オーサーズプレス, 2022年4月15日. 本講座では、クリミア戦争および南北戦争という歴史的背景を踏まえて、1850年代の写真が語る民衆の装いを女子服、男子服、および子ども服の部位別に考察します。特に、注目すべきは、コルセットの変化のあり方です。 1850年代のアメリカではコルセット装用の実態はどうだったのでしょうか。写真を通じて見て参りましょう。 ちなみに、ジョーン・セヴラさんは、次のように述べられています。 1840年代後半の前身頃が長くて、胸部をおしつぶすコルセットは、1850年代には、妊婦や授乳中の女性や少し太り気味の女性に、実際問題として、どのように受け止められていたのであろうか。「このスタイルは、中年になった女性たちが流行の丈長で窮屈なコルセット《corset》を使うのをやめ、快適さを選んだことをあらわしていると推察される。」(Joan Severa,p.8) 写真の数々と被写体のバックグラウンドおよび装いに関するジョーン・セヴラさんの解説、濱田の見解をご期待下さい。ジョーン・セヴラさんの30年間に渡る研究内容を濱田が25年間かけてまとめた研究業績です。 全体構成 01:26 1.アメリカの歴史的背景 07:04 2.1850年代の写真が語る近代アメリカの民衆の装い 01:16:28 3.まとめ
アメリカの服飾に限らず、多民族の服飾文化(ヨーロッパ諸国、アジア諸国の服飾文化)に関する研究発表や講演、書評会、西洋服飾史・民族衣装セミナー、ワークショップ(デザイン画、手芸、コスチューム・ジュエリー制作など)を行って参りましたが、2020年より、新型コロナウィルス感染症の蔓延により、上記の様な集いが持てなくなっています。そのため、会報発行、および、オンライン講座による持続可能な活動を行っています。下記より、お気軽にお問合せ下さい。ただし、研究会の趣旨に沿わないお問合せには、対応できかねます。