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毎日新聞映画「ストーリー・オブ・マイライフ」 自立した女性、「現代的衣装」に、という見出しの以下の記事が掲載されました。

 

幾度となく映像化されてきたオルコットの不朽の名作「若草物語」。公開中の新作映画「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」(グレタ・ガーウィグ監督)は女性の自立を焦点に、19世紀の米国で少女から大人へと成長していく主人公たちの姿を生き生きと描く。本作は人物造形に果たしたファッションの役割が高く評価され、第92回アカデミー賞で衣装デザイン賞に輝いた。元武庫川女子大教授でアメリカ服飾社会史研究会会長の濱田雅子さんに作品の魅力を聞いた。

 「登場人物のキャラクター、パーティーや日常などTPOに応じた衣装バリエーションを展開しており、本当に素晴らしい」。濱田さんは本作で衣装を担当したジャクリーン・デュランに賛辞を贈る。歴史的な服装を再現した作品は多いが、19世紀と現代のファッションを融合させた点がユニークで「ここにこそアカデミー賞の評価ポイントがあると思う」と話す。

 物語は小説家を目指すマーチ家の次女ジョー(シアーシャ・ローナン)を中心に、姉のメグ(エマ・ワトソン)、病弱な妹ベス(エリザ・スカンレン)、末っ子のエイミー(フローレンス・ピュー)の4人姉妹の人生を、少女時代の回想を挟みながらたどっていく。

 当時の米国女性のファッションは「クリノリン衣装」と呼ばれる様式。スカートを大きくふくらませるためウエストから裾にかけてフラフープ状の輪をつないだ下着を身につけ、ウエストはコルセットで細く絞る。フォーマルな場でのメグやエイミーは、伝統的クリノリン衣装だ。

 一方、ジョーはコルセットを身につけず、シャツブラウスにベストとジャケット姿で登場することが多い。濱田さんは「現代的要素が強く19世紀の衣装に忠実とは言えないが、彼女の個性を表現するための意図的な構成ではないか」と指摘する。

 当時は女性が経済的に自立することが珍しかった。小説家を目指して故郷のボストンから単身ニューヨークを目指すジョーの人物像が「現代的衣装」によってより際立つものとなっている。濱田さんは「この作品に描き出される女性の自立した生き方は現代にも大きく通じている」と話している。

 大阪・TOHOシネマズなど全国で公開中。【倉田陶子】


 

濱田雅子の書評紹介:Nikolay Anguelov, The Dirty Side of the Garment Industryの紹介・考察 A study of Nikolay Anguelov, The Dirty Side of the Garment Industry森下財団紀要第5号 2020年3月 84-109一般財団法人京都大学名誉教授森下正明研究記念財団。           新型コロナウィルスの影響で研究会活動が停滞を余儀なくされています。そこで、本稿を案内させていただきます。下記のリンク先(森下財団紀要第5号)からPDFファイルで閲覧していただけます。本稿は、衣服産業が生態系に及ぼす重大な影響について書かれたニコレイ・アンゲロフ博士の上記の著作の 書評です。ニコレイ・アンゲロフ博士はブルガリア出身で、ダートマスにあるマサチューセッツ大学の公共 政策学科の経済開発教授であり、ビジネスマンです。彼は新しい技術を創り出すことに強い信念を持っており、近い将来テキサス のメカニックの開発プロジェクトに参加して、安定した環境に優しい染料を製造するための代替方法や新しい 方法を見つけることを望んでいます。メールにてご意見・ご感想をお寄せいただければ幸いに存じます。なお、下記の拙著『アメリカ服飾社会史の未来像―衣服産業史の視点からー』においても本書について論じています。

 

追記 アマゾンのカスタマーレヴュー ★★★★★ 

知的いきか太郎:学術的な文献にもかかわらず、大変読みやすくわかりやすく、経営学的にもすばらしい本です。

 このところ,アメリカのファッション業界は「J.Crew Group」破産法第11章の申請や,バーニーズ・ニューヨーク,JCペニーとシアーズなどの経営問題は時代の変革期にきていると考えられます。この本は,アメリカの服飾ついて,学術的に解説されていて,アメリカの文化の一端を垣間見ることができる本です。また消費者の行動なども経営学的に解説されていてすばらしいと思います。

 

 


第40回アメリカ服飾社会史研究会のお知らせ

 

第40回アメリカ服飾社会史研究会は新型コロナウィルス感染症の影響により延期して参りましたが、

今後、会場の都合により、Office Com Junto主催のGlobal Sessionと共催いたします。下記の通り、2020年8月22日に実施いたします。第41回は1月に開催する予定です。

 


濱田雅子の服飾講座「服飾から見た生活文化」シリーズ18の開催予定 共催 アメリカ服飾社会史研究会


 

日時:2020年8月22日の予定

場所:ガレリアかめおか 3階 会議室  参加費: 600円

〒621-0806 京都府亀岡市余部町宝久保1−1Tel 0771-29-2700

 

ゲストスピーカー: 濱田雅子

(元武庫川女子大学教授 アメリカ服飾社会史研究会会長)

★ 映画解説(下記ビデオ映像により遠隔講座) 会場、または本サイトで参加なさって下さい。

★ 映画鑑賞『ザ・トゥルー・コストーファスト・ファッション 真の代償―』

★ ディスカッション オンラインセッション(詳細は後日、掲載いたします)

参加申し込みは 下記のアメリカ服飾社会史研究会事務局宛てのフォームからなさって下さい。

映画解説は下記の映像を8月22日午前10時に公開。

映画は上記の会場で鑑賞、または個人で入手のうえ、鑑賞なさって下さい。

 

コーディネーター:児嶋きよみ   

共催 アメリカ服飾社会史研究会