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速報 『アメリカ服飾社会史』重版出版のお知らせ

会報No.13発行のお知らせ


【重版の背景】
『アメリカ服飾社会史』の初版が東京堂出版から発行されたのは、2009年6月のことである。多くの読者の皆さまのおかげで、2015年には品切れになった。それから、7年の歳月が経過して、このたび、ようやく重版の運びに至った次第である。本書の重版に当たって、初版の誤字・脱字の修正、内容の追加・修正、索引の添付を行なった。このようなオンデマンド出版という新しい時代の出版革命に、いちはやく呼応して、重版出来を認めて下さった東京堂出版の名和成人氏に心から感謝の意を表したい。

 

【内容紹介】
本書では、植民者とともに渡ったヨーロッパのファッションは、アメリカという大地でどのような変化を遂げたのか?その独自のファッションがつくられる過程に迫ってみた。さらに20世紀において、パリモードからアメリカンモードへの転換がいかにしてはかられていったのか?アメリカン・ファッションの世界発信にも目を向けた。学術書的な読み物ではあるが、一般読者にも読みやすく、興味深い一冊をめざし、アメリカの民衆の衣生活を、以下の8つの章に分けて、社会史としてわかりやすく描き出した。
わが国では、著者が38年間に渡って取り組んできたアメリカの服飾史研究の分野、とくに上流階級のみならず、中産・下層階級、アフリカン・アメリカン、先住アメリカ人の服装に関する研究は、大変、マイナーな研究分野である。しかし、今や、貴族の煌びやかな服飾にだけ、目を奪われている時代ではない。このファッションのグローバル化が急増した時代において、民衆の衣生活や生活文化史にも目が向けられなければならない。

 

【目次と各章の内容】
第1章 北アメリカの自然と衣文化
 ヨーロッパ人の新大陸への移住の結果、ヨーロッパの服飾文化がアメリカ大陸へともたらされた。だが、時代をさらにさかのぼれば、アメリカ大陸には先住アメリカ人の先祖がすでに渡来していたのである。そこで、本章では、北アメリカの先住アメリカ人の7つの文化圏について、その自然環境や衣文化に目を向けてみた。


第2章 プランテーションの衣文化
 ヴァージニア、ニューイングランド、そしてニューネザーランドという三つの植民地を扱い、どのような階級の人々が、どのような動機で、何を着て、また何を携えて移住したのか、植民地での衣生活はどのように繰り広げられたのか、といった観点から、植民者がヨーロッパ人からアメリカ人になっていく様を検証した。とりわけヴァージニア植民地については、上流人の服飾文化を生産面で支えていた黒人奴隷の衣生活に目をむけ、アメリカ的ファッションのルーツを探ってみた。


第3章 アメリカらしさの萌芽
 独立革命期、アメリカ人としての服飾がいかに誕生してくるのかを追った。アメリカの上流階級のマナーに注目し、彼らのファッション観を検証した。また、中産階級の働く女性にとって、きわめて運動機能性に優れた労働着であったショートガウンの実態に触れた。さらに、女性の衣装の機能性という観点から、ブルーマー・コスチュームの誕生とこの衣装が短命に終わった歴史的背景について補足的に加えてみた。

第4章 フランス・ファッションへの憧憬
 ジョゼフィーヌ・デュポン夫人とマーガレット・マニゴー夫人の往復書簡の分析を通して、彼女たちがフランス・ファッションの虜になる様を紹介した。18世紀末に交わされた時代の生き証人ともいえる書簡には、アメリカという異文化社会で生きる二人のフランス人女性の葛藤が描き出されている。

第5章 ローウェル工場の日々
 木綿工業都市ローウェルの工場で働く女性労働者の生活や衣文化の実態を、『ローウェル・オファリング』という雑誌に掲載された当時の手紙や日記から探ってみた。


第6章 西部開拓時代の衣生活
19世紀後半にはアメリカ中西部のフロンティアであるカンザス州に移住した女性たちの衣生活をとり上げる。ローラ・インガルス・ワイルダーの『大草原の小さな家』に描かれた自給自足の生活実態を、ヘルベンストン氏の研究に依拠しながら衣生活の視点から検証し、さらにローラ家の足跡を追ってミネソタ州での生活実態にも言及した。

第7章 家庭裁縫から既製服生産へ
1840年代から1920年代にかけての家庭裁縫から既製服生産への発展過程を、パターンシステムを中心に 扱う。

第8章 衣服大衆化の時代
 20世紀、衣服大衆化の時代を、既製服産業の発達および アメリカン・ファッションの発達に目を向け、とくにニューヨークにおける百貨店の発展とからめてとらえてみた。さらに戦時下から戦後にかけての衣文化については、ニュールック、ヒッピー・スタイルなどと近年の現象の中で、また、クレア・マッカーデル、ラルフ・ローレンやGAPなどにも言及しながら、 現在のアメリカン・ブランド形成に至る過程を追ってみた。

 

【『アメリカ服飾社会史』シリーズ(1~4)】
シリーズ1 『アメリカ服飾社会史』重版(株式会社 PUBFUN, 2022)
シリーズ2 『パリ・モードからアメリカン・ルックへ―アメリカ服飾社会史近現代篇―』(株式会社インプレス R&D, 2019年)
シリーズ3 『アメリカ服飾社会史の未来像――衣服産業史の視点から―』(株式会社インプレス R&D, 2020年4月)
シリーズ4 『20世紀アメリカの女性デザイナーの知られざる真実――アメリカ服飾社会史続編―』(株式会社インプレス R&D, 2021年4月)

 

 


オンライン服飾講座のご案内


第46回アメリカ服飾社会史研究会のお知らせ


期日:2023年2月     

場所:ガレリア亀岡3階 会議室 

ゲスト:濱田雅子氏 (神戸からオンラインで配信) 

    元武庫川女子大学教授 アメリカ服飾社会史研究会会長

テーマ 「写真が語るアメリカの民衆の装い(その4)ー1880-90年代の民衆の生活文化を垣間見る

コーディネーター:亀田 博

主催 Office Com Junto 共催 アメリカ服飾社会史研究会  亀岡国際交流協会

 

【オンライン参加者の申し込み先】会員、非会員を問わず、オンラインでのご参加希望者の方は、研究会事務局にメールで申し込んで下さい。 

アメリカ服飾社会史研究会事務局  上段のサイトマップの「問い合わせ」からメール送信してください。ご所属とご参加希望動機をお書き下さるようお願い申し上げます。 

 

申し込み期限                alamode7@american-mode.com 

ZoomURLのアドレスと資料をお送りさせていただきます。  会長 濱田雅子 

【現地参加者の申し込み先】

参加者:どなたでも 前日まで

参加費:600

申し込み先:Office Com Junto 主宰 児嶋きよみ

 E-mail : kiyomi-kojima@gaia.econet.ne.jp      Tel:0771-23-6579

 

 


第45回研究会は2022年8月7日に開催・終了しました

ダウンロード
第45回研究会 オンライン服飾講座概要
2022.8.7GS 濱田雅子のオンライン講座の概要 修正版(その3).docx
Microsoft Word 33.1 KB

ダウンロード
「写真が語るアメリカの民衆の装い(その3)ー1870年代の民衆の生活文化を垣間見る―」
8月7日第45回研究会レポート.pdf
PDFファイル 1.8 MB

濱田雅子の新刊書出版のお知らせ


『写真が語る近代アメリカの民衆の装い』(株式会社PUBFUN  2022年4月15日)B5判 p.352

 

※株式会社インプレスホールディングスと株式会社メディアドゥは、両社のプリントオンデマンドサービス事業を統合し事業展開を行う合弁会社 PUBFUN を2022年4月1日に設立しました。

 

アマゾンでペーパーバック販売中

 定価 3,850円(3,500円+消費税)

Kindle版 1,500円 (4月16日より販売)

 

内容紹介

 

近代アメリカの民衆の装いを、写真から読み解いた他に類を見ない画期的な本です。一般の読者の皆さんにもわかりやすく、面白く、物語風に書かれ、思わず、民衆の生活文化史の世界にいざなわれます。

 

私たちのまわりには、バックグラウンドも名前もわからない人々が写った沢山の写真が残されています。実際に過去に着用されていた衣服に馴染みがないときに、無名の被写体が写った写真に示された衣服を解釈しようとすると、彼らが他の種類の歴史的な分析を行うどれほどすぐれた腕前をもっていようと、間違いを犯す可能性があります。

 

Joan Severa, Dressed for the Photographer: Ordinary Americans and Fashion, 1840-1900, The Kent State University , Press, 1995.

 

本書は、ミドルクラスや下層階級のアメリカ人たちが、ダゲレオタイプの銀板写真技術が導入された1840年から1900年の60年間に、記念写真や日常生活の写真に、どのような装いでおさめられたのか、かれらのバックグランドや服装のディテールの分析も含めて、マテリアル・カルチャー(物質文化)の視点から書かれたJoan Severa女史(1925-2014)による大作です。掲載された写真は何と277枚。服飾の専門家の視点で写真のなかの服装が的確に分析されています。

   

ヨーロッパやアメリカの上流階級の装いを扱った書物は、沢山、ありますが、アメリカの庶民(民衆)の装いを扱った書物は、J・セヴラ女史の上記の著作以外には、一冊もありません。

 

この大部な著作は、ジョーン・セヴラ女史が30年と言う歳月をかけて取り組まれた大作です。濱田のこの著作は、読者の皆様がジョーン・セヴラ女史の約600ページの大著をご活用いただくためのいわばガイドブックとしてまとめたものです。ジョーン・セヴラ女史の写真分析に基づいて、筆者の独自の立場から、写真が語る近代アメリカの民衆の装いを分かり易く解説させていただきました。

 

筆者はアメリカの庶民服を38年間に渡って研究してきました。本書は筆者の新しい研究書の普及版であり、翻案権を遵守して書かれた著作です。

 

本ガイドブックでは、ダゲレオタイプ、アンブロタイプなど写真技術史についても紹介しています。写真技術の発展に伴い、被写体の範囲が一部の金持ちの中流階級以上の人々から、中流・下層の民衆へと広がり、家庭裁縫に携わっていた人々、学校の教師、リフォーム・ドレスの運動に携わっていた人々、移民、西部入植者、農業労働者、解放奴隷、自由黒人、ネイティヴ・アメリカンなどミドルクラスや下層階級の様々なカテゴリーに属する庶民の写真が掲載されています。

 

我が国でも、海外でもとてもマイナーな分野の研究書です。セヴラ女史が収集されて、解説された素晴らしい、目を見張るような材料を、本ガイドブックを通じて、服飾研究者や学生や衣装デザイナーの皆様や映画監督の皆様や写真のアーキヴィストの皆様のお手元にお届けできれば幸いです。多くの読者の皆様に愛読されることを願ってやみません。

 

以下に、"A Look at Old Photograph"と題するYoutubeの動画をご紹介します。

Joan Severa女史(1925-2014)による貴重な写真解説です。

 

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著者のプロフィール 目次
『写真が語る近代アメリカの民衆の装い』 チラシ.pdf
PDFファイル 909.0 KB


ネクパブPODアワード2022受賞のお知らせ

濱田雅子が審査員特別賞受賞


過去の研究会のレポート


 第44回アメリカ服飾社会史研究会は、1時間10分の講演と1時間のディスカッションの元に、有意義な研究会となりました。普段、観たり、聞いたりする機会のない19世紀アメリカの民衆の衣生活というマイナーな分野の写真紹介と解説でしたので、皆様のご関心をお寄せいただいたのでしょうか。質問が尽きませんでした。 下記は第43回と44回のレポートです。

 

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第44回レポート
2022年3月27日オンライン服飾講座レポート.pdf
PDFファイル 981.4 KB
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第43回レポート その1
2021年11月28日オンライン講座レポート その1.pdf
PDFファイル 428.8 KB

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第43回レポート その2
2021年11月28日オンライン講座レポート その2.pdf
PDFファイル 1.1 MB