2019年2月 Global Session ご案内
「服飾から見た生活文化」シリーズ 15
日時:2019年2月3日(日) 1:30~3:00
場所:ガレリアかめおか 3階第4会議室 参加費: 600円
〒621-0806 京都府亀岡市余部町宝久保1−1Tel 0771-29-2700
ゲストスピーカー: 濱田雅子(元武庫川女子大学教授 アメリカ服飾社会史研究会会長)
コーディネーター:児嶋きよみ
タイトル:
ユートピア思想とパンツをはいた女性たち―19世紀アメリカのドレス・リフォーム運動(第Ⅱ期)―
概要(今回、初めて参加された方は、シリーズ14の1からお読み下さい)
4 今回の報告
(1) ロバート・オーウェンの改革衣服のイラストを紹介し、現代の女性の立場から、解説をつけさせていただきます。前回の報告後にとても面白いイラストを発掘し、わくわくして解説をつけました。ご期待下さい。
(2) 水治療師ジェイムズ・C・ジャクソン博士の”American Woomanhood”の原文を一部紹介させていただきます。前回、時間切れで、紹介できなかった資料です。コルセットを装用した拘束的な衣裳が、女性の身体にどのような生理学的影響を及ぼすかについて、水治療師の立場から、赤裸々に書かれた価値高い著作です。セッションで、参加者の皆さんとご一緒に読みましょう。
(3) メアリー・エドワーズ・ウォーカー博士のドレス・リフォーム思想と運動
メアリー・エドワーズ・ウォーカー博士(Dr.Mary Edwards Walker, 1832-1919)は、おそらく19世紀アメリカの最も有名なドレスリフォーム論者と言えるでしょう。
「ブルーマー運動」の衰退後、ドレス・リフォーム運動が復活します。本報告ではまず、この運動の復活に取り組んだリディア・セイヤー・ハズブルック(Dr.Lydia Sayer Hasbrouck, 1827~1910)が編集した機関紙『シビュラ』(Sibyl*)紙におけるドレス・リフォーム思想について論じます。
*Sibylの発音は、正確には、シビルではなく、シビュラである。シビラ、シビッラ、シビュレ―とも発音されている。
次いで、メアリー・エドワーズ・ウォーカーの歴史的背景と生い立ち、ドレスリフォーム思想、南北戦争での活躍、南北戦争後のドレスリフォーム運動、異性装のメアリー・エドワーズ・ウォーカーの順に語りながら、彼女がドレスリフォーム論者として、周りからどのような評価を受けたのか、また、ドレスリフォーム運動において、どのような役割を果たしたのか、伝記やアメリカの研究者の論文や彼女の著作に基づいて明らかにします。
参考文献 濱田雅子著『パリ・モードからアメリカン・ルックヘ―アメリカ服飾社会史 近現代篇―』(株式会社インプレスR&D POD出版サービス、2019)
アメリカの服飾に限らず、多民族の服飾文化(ヨーロッパ諸国、アジア諸国の服飾文化)に関する研究発表や講演、書評会、西洋服飾史・民族衣装セミナー、ワークショップ(デザイン画、手芸、コスチューム・ジュエリー制作など)を行って参りましたが、2020年より、新型コロナウィルス感染症の蔓延により、上記の様な集いが持てなくなっています。そのため、会報発行、および、オンライン講座による持続可能な活動を行っています。下記より、お気軽にお問合せ下さい。ただし、研究会の趣旨に沿わないお問合せには、対応できかねます。